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投資先企業の安全性を調べる財務指標「ICR(インタレストカバレッジレシオ)」とは?

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インタレストカバレッジレシオ

インタレストカバレッジレシオとは

借入金の利息を営業利益でどの程度余裕をもってまかなえているかを判断する指標。金利の利息に対して会社の利益を比較して金利の負担能力を調べます。

金融機関が融資を行うか決める時の判断として重視される指標です。

この数値が高いほど企業の健全性を財務面から見て判断することが出来ます。

 

省略してアルファベット3文字で「ICR」、インタレストカバレッジ比と呼ばれることもあります。

 

少し長い名前の指標ですがそれぞれの単語にちゃんと意味が込められています。

インタレスト→支払利息

カバレッジ→カバー、まかなえている

レシオ→割合

 

 

インタレストカバレッジレシオの計算式

インタレストカバレッジレシオ(倍)

=営業利益÷支払利息

 

更に細かい計算式

インタレストカバレッジレシオ(倍)

=(営業利益+受取利息+受取配当金)÷(支払利息+割引料)

 

※営業利益=売上高ー売上原価ー販管費

 

インタレストカバレッジレシオをもっと詳しく

数値が高くなるほど財務状況に余裕が有ることを表しています。

他の指標と同様に業種間で平均値は変化してきます。借金の利息なので企業の存続年数から銀行などの付き合い方の違いなどで、企業規模でも平均値は前後してきます。同業種の同程度の企業規模の会社同士で見比べるのが良いでしょう。

 

 

医薬品 100~200倍
自動車 28倍
通信 24倍
精密機器 22倍
鉄鋼 19倍
化学 17倍
海運 13倍
食品 12倍
繊維 9倍
不動産 8倍
商社 4倍
水産 2~3倍
電力 2~3倍
鉄道 2~3倍

 

 

業界の平均値は約4倍です。

 

業種で平均値は変わってきますが、

10倍以上が一般的な企業の目標

20倍以上が優良企業

だと私は考えております。

 

インタレストカバレッジレシオを使うときの注意点

会社を経営していく上で「借金=悪いもの」という考え方ではありません。

企業の成長ステージ次第や経営者の考え方でも判断は変わってきますが、借金はある程度は必要なものと考える必要があります。

企業の成長段階と経営方針の2つの面からどの程度の借金がベストなのかを判断する必要があるでしょう。

 

 

インタレストカバレッジレシオの計算式が「1」になれば「企業の稼いでいる利益」と「借金に対して支払っている金利」が同額であることを表しています。

こういった企業に見られる傾向としては、企業の規模のわりに借金をし過ぎている企業か、営業利益が十分に稼げていない企業か、その両方の可能性かが考えられます。

これだけ金利で利益が圧迫されてしまっていると企業の財務面も悪化している可能性も考えられますし、銀行から追加でお金を借り入れるのも難しい状況である可能性が高いです。

 

 

その上、営業利益に対して支払いの利息が同じ状態ですが企業の最終的な利益を計算するまでにはまだまだ加算減算しなければならない項目があります。

営業利益から営業外損益を加算減算して→経常利益

経常利益から特別損益を加算減算して→税引き前当期純利益

税引き前当期純利益ー法人税等を減算して→当期純利益

といった流れで追加の利益や損失、税金を足したり引いたりしないといけません。

 

営業外損益や特別損益、法人税で営業利益の金額が大きく下がる可能性も考えられます。

営業利益よりも当期純利益の方が小さくなる場合が多いです。営業外損益、特別損益で利益が追加されても法人税で30%以上大きく税金が引かれるので本業以外の事業がよっぽど好調でない限り、インタレストカバレッジレシオが「1」の企業は最終的な利益を計算すると赤字になっている企業だということが分かります。

 

企業の業績の安定している業種で利益が上下に大きくぶれない大きな規模の企業はインタレストカバレッジレシオが少々低くても問題がないと判断されます。業種平均の低い商社、鉄道、電力、水産はまさに当てはまります。

 

電力会社も平均値は2倍前後ですが、企業ごとにみると東京電力や関西電力や中部電力などの大企業のインタレストカバレッジレシオは0.6倍台~0.7倍台と業界平均と比較してもかなりの低水準であることが分かります。

 

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専業投資家ケロ
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