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上値抵抗線と下値支持線を使ったレンジトレード!

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上値抵抗線と下値支持線を使ったレンジトレード!

株式の売買で利益を上げるためのテクニックのひとつとしてレンジトレードがひとつあります。

この手法は買いと売りの両方からエントリーすることが可能で、株式市場の上昇局面でも下落局面でも利益を得ることが可能です。

株価が反転する可能性が高いポイントを予測してエントリーし、その後の株価の変動値幅を利益として得ることが出来ます。

その売買を判断する時に使用するテクニックのひとつが株価の「上値抵抗線」「下値支持線」です。

株式投資について学び始めの方は「上値抵抗線と下値支持線の見つけ方」を知るだけでも日々の株価がどのように変動していくかの予測を立てることが出来るようになるのではないでしょうか。

 

上値抵抗線と下値支持線とは⁉

まずは上値抵抗線と下値支持線についての基礎知識についてです。

上値抵抗線

上値抵抗線とは別名「レジスタンスライン」と呼ばれます。

名前の通り株価の上昇を妨げる抵抗帯となる株価のポイントです。

この上値抵抗線は株価チャート内の過去の高値が上値抵抗線として株価の上昇を抑えることが多く、これまでは順調に上昇してきた株価も上値抵抗線の価格帯で株価の上昇が一旦ストップして下落トレンドに切り替わるケースが非常に多く拝見されます。

 

赤い横線が上値抵抗線です。株価の上昇を押し返している価格帯を上値抵抗線として考えます。

一定の価格帯まで株価が上昇すれば売り圧力が強くなり、株価の上昇は妨げられ下落に転換する可能性が高くなります。(その理由は後で述べます。)

 

下値支持線

次に下値支持線とは、別名「サポートライン」と呼ばれます。

上値抵抗線とは逆の特長を持っており下落基調で推移していた株価の下落が下げ止まり、上昇へと切り返す可能性が高い価格帯です。

こちらも過去の安値であることが多く、これまで下落トレンドが続いていた株価も下値支持線で下落が一旦、ストップすることが多く拝見されるポイントです。

赤い線が下値支持線です。株価の下落を抑えています。

一定の価格帯まで株価が下落すれば買い注文が増加傾向にあり、株価の下値を支えます。

買い優勢の結果、株価が更に下落することはなくその後、上昇に切り返します。

 

上記の株価チャートように上値抵抗線や下値支持線では株価が反転する可能性が高いためその分析を元に予測を立てて行動すれば投資で利益を得られる可能性が高くなります。

そして株価が跳ね返されている回数が多い価格帯ほど、より信頼性の高い抵抗帯であると考えられます。2回よりも3回、3回よりも5回と回数が多くなればなるほどその価格帯で株価が反転する確率が高くなると考えられます。

 

その理由としては様々な理由があるのですがここでは代表的なものが、

含み損のポジションを保有する投資家の戻り待ちの売り注文や買い戻し注文です。

仮に1000円の上値抵抗線が存在するチャートでは過去に1000円の高値を付けて以降、その後の株価が上抜くことが出来ずに推移しているケースです。1000円で購入して株価が下落しても損切りを行えていない投資家が保有を継続しており、株価が1000円まで戻ってきたら利益ゼロで売却するつもりで考えております。そのため株価が1000円に近付いてくると含み損で保有する投資家の売り注文が市場に出やすくなり、下落しやすい状況になります。その結果、1000円の上値抵抗線が出来ます。

この理由に加えて安い価格で購入して含み益で保有する投資家は、過去の高値に近付いてきたら1度利益確定をしておこうかと考えます。上値抵抗線を利用した売買手法は非常に有名なので前回高値まで株価が上昇すれば上値を抑えられ今回も下落するだろうと考える投資家の利益確定の売り注文が市場に出やすくなります。

これらの過去の高値で購入した投資家の戻り待ちの売り注文と下値で購入して保有する投資家の利益確定の売り注文が集中しやすくなるポイントなので上値抵抗線の近くでは株価が上昇しにくくなりいずれ高確率で下落します。

そして上値抵抗線の近辺では下落しやすくなるため、空売り注文が出やすくなります。「利益確定+戻り待ち注文+新規の空売り注文」のこれらの売り圧力によって株価は下落基調に切り替わります。

株価は過去の値動きを繰り返す傾向にあります。この習性は市場参加者は誰もが知っているので今回と同じような値動きを今後もするようなら投資家は今回と同じ投資行動をして利益を得ようとします。

今回はチャンスを逃した投資家も次回同じようなチャンスがあれば欠かさずにエントリーしてくるでしょう。1000円の上値抵抗線で今後も2回、3回と株価の上昇が抑えられる回数が増えるほど、同じ投資行動をとる投資家がどんどん増えてゆきその結果、上値抵抗線より強力なものになります。

そしてこのような一定の株価のレンジで推移する銘柄のチャートは「価格帯別出来高」というテクニカルチャートを使用して分析を行うと売買が集中している価格帯が分かりやすくなります。

取引数が増加する価格帯は株価の転換点、抵抗帯や支持線になりやすい傾向にあります。この価格帯別出来高が多く積みあがっているポイントは株価の重要な価格帯になるケースが多いので分析の材料の一つにしていただければいいかと思います。

価格帯別出来高で市場心理を分析して利益を得る方法

Contents1 価格帯別出来高とは2 価格帯別出来高の使い方3 出来高が集中する理由3.0.1 キリがいい価格は人気がある3.0.2 投資家ごとの買い注文と空売り注文の関係4 チャートで価格帯別出 ...

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上値抵抗線と下値支持線の見極めと使い方

上記のように過去の株価チャートで株価が切り返しているポイントを上値抵抗線や下値支持線として判断するのも1つの方法です。

過去の株価の転換点以外にも上値抵抗線と下値支持線のポイントになりやすい条件が存在します。これらの条件が共通で合わさる価格帯というものは一層重要な価格帯であることが多いのであわせて確認しましょう。

 

①キリの良い数字

株式の売買では節目になりやすい価格帯が存在します。それは100円、500円、1000円、5000円、10000円といったきりの良い数字です。

板情報をご覧になられたことのある方ならお分かりだと思うのですが、板情報の注文数は「998円」の売り注文数よりも、「1000円」丁度の売り注文数の方が多くなります。998円が200株の売り注文でも、1000円になれば2500株と10倍以上の売り注文が出されております。(赤字で記入。)

売り注文 価格 買い注文
200株 1001円  
2500株 1000円  
500株 999円  
200株 998円(現在値)  
  997円 500株
  996円 300株

人間の心理的な理由からキリの良い数字には買い注文、売り注文共に集中する傾向があります。998円(=現在値)から1000円を越えて上昇するためには単純に10倍以上の買い需要が必要ということになります。

つまりキリの良い数字の価格帯には大きな売り需要が存在するため、その価格帯を突破出来ない可能性が高まります。するとそれまでは順調に上昇きていた株価もキリの良い価格帯の多くの売り注文で上値を抑えられた結果、下落トレンドに転じてしまう可能性が考えられます。

 

②様々な時間軸で上値抵抗線、下値支持線を探し出す

これはチャート分析全般に対して言えることでもあるのですが、抵抗線は分足、日足、週足、月足と各時間軸で探し出す必要があります。

それは長い時間軸のチャートほど抵抗線の重要度が高くなるからです。これは上値抵抗線や下値支持線に限ったことではありませんが、分足よりも日足、日足よりも週足、週足よりも月足でみられる支持線の方重要度は高くなります。

例えば1000円という価格帯が5分足チャートでは上値抵抗線だと判断しました。ですが週足の期間の長い時間軸では下値支持線として機能している価格帯であるということも十分考えられます。このケースは、週足で下した判断が優先になります。

長期の株価トレンドが進む方向に背いたポジションの保有はリスクが非常に高くなる上、成功確率も低くなるので長い時間軸のチャートを見て判断することが重要になります。

例えば2週間~数か月のスイングトレードを行うのであれば週足で株価の動く方向性を分析して、日足でエントリーのタイミングを探るといったようなイメージです。

 

レンジトレード行う上での注意点

レンジトレードは一定の価格帯の中で株価が上下動している時は非常に有効な投資手段なのですが1つ気を付けていただきたいことが、これまでの値動きのレンジを抜けだして株価が動きだした時です。

これまでは1000円を上値抵抗線として価格を抑えられていた株価も何かの好材料の発表をきっかけに上昇トレンド入りしたケースです。

上値抵抗線として機能していた1000円の価格帯は、1度株価が上抜けてしまうと今後は下値支持線として機能するようになります。そして1000円を越えてからの株価の上昇スピードは一気に速くなる傾向にあります。(株価が下落して下値支持線の価格帯を下抜いた時は下落スピードが加速する。)

その理由をしては、

①過去の上値抵抗線近辺で空売りしている投資家の損切りの買戻し注文(一般投資家に多く、株価の上昇加速要因。)

②高値更新後のブレイク買いを待っていた投資家の新規の買い注文(外国人投資家に多く、株価の上昇要因。)

③損切りを即座に行えない投資家の戻り待ちの注文(上値抵抗線が下値支持線に切り替わる理由)

の3つが大きな理由です。

 

 

 

 

上値抵抗線、下値支持線の実践編

ここからは実際の株価チャートを使用して上値抵抗線と下値支持線について説明を進めていきたいとと思います。

筆者は個人投資家としては「スイングトレード」をメインに投資を実施しております。株価の長期トレンドや重要な価格帯などの分析を週足チャートで行い、売り買いのエントリーポイントの判断は日足を使用して判断するようにしております。

こちらに表示しているのは「7201 日産自動車」の週足チャートになります。

トレードの実施期間は2017年以降で行うと想定して、そのための分析を過去のチャートより判断します。

レンジトレードを行う時はまずは株価の上値抵抗線と下値支持線が各どの価格帯に存在しているのかを調べる必要があります。

まずは赤の矢印のポイントで株価のしこりがあることがチャートから分かります。

このポイントでは過去に形成されたポジションが理由で株価が転換していることが分かります。2017年までの段階で既に何度もこの下値支持線、上値抵抗線として機能しており株価の方向を転換する役割をはたしていることが分かります。

 

そして2017年以前の株価の反転ポイントから2017年以降の株価のレンジの予測が出来ます。

※今回の記事ではレンジトレードの紹介なのでチャートが描かれたものを後から理由を付け加えて説明する形になりますが同じ考え方を他の銘柄に当てはめても非常に有効に使えるトレード手法だと思います。

すると2017年の株価の推移は見事に上値抵抗線と下値支持線のレンジ内に収まります。説明しやすいようにそのチャート箇所には①~⑩までの番号を振り当てました。

 

そしてこちらは①~⑩の期間のチャートを日足チャートで表示させたものです。

2017年の4月あたりでは地合いの悪化での急落局面があり、その時は一時的にレンジの外に突出しておりますがその後は再びレンジ内での株価推移に戻っております。

レンジトレードを実際に行う時の銘柄選びで重要なことがあります。

1、成熟企業

上記の日産自動車のような業績を拡大した成熟企業であることが好ましいです。レンジトレードでは安値圏では買い、高値圏では空売りを行うため株価の値動きが安定している銘柄を探すことが重要です。

業績の拡大時期の銘柄は業績も上下に大きく振れやすいため、企業からの好材料・悪材料の発表を受けて上昇トレンドや下降トレンドといった一方的な値動きになりやすいためレンジトレードには適していません。

そして成熟企業がレンジトレードに適している理由は「配当金」と「株主優待」も理由の1つになります。

今回紹介している日産自動車は日本を代表する高配当銘柄です。そのため株価が下落すると配当利回りが上昇するため、割安と判断した投資家は安値圏では積極的に購入に動きます。その上、日産自動車のような銘柄はNISA口座での長期保有を前提にしている投資家が多いので下値支持線近辺では買いが入りやすくなるため、より有力な下値支持線が形成され下値不安が和らぎます。

 

2、時価総額大きく、売買高も多く値動きが安定している銘柄であること

どれだけ業績が好調な企業でも中小型株などは値動きが大きく安定的な値動きで株価が推移しないためレンジトレードには適していません。できれば時価総額が大きく、1日の取引量が多い銘柄がレンジトレードには好ましいです。特に小型株などは企業側から何かニュースの発表があっただけでも株価が大きく反応します。

企業側から好材料が発表されたことで数日間連日のストップ高が続き、空売りでエントリーしていれば大きな損失を被ることも可能性として考えられるため出来る限り時価総額の大きな銘柄を取引対象銘柄に選ぶようにしましょう。

 

3、空売りが出来る銘柄であること

可能であれば貸借銘柄を選ぶようにしましょう。空売りをしないと決めている投資家も中にはおられますが、出来れば買い注文と空売り注文の両方からエントリーした方が利益を得るチャンスが2倍になります。

空売りをしない投資家に多いのが空売りは株価が上昇すれば損失は青天井に増えることを理由にされている投資家がおられます。ですがそれは損切りを行わなかった時の話です。分析を間違えた時には確実に損切りを行えば損失は限定することが可能ですし、買いも売りも同様のリスクとして扱うことが出来ます。

ましてや今回ご紹介しているレンジトレードの銘柄選びのルールの1と2のルールの中で銘柄を選んでいただけば値動きが安定している銘柄に行き着くため「好材料の発表→連日のストップ高→空売りで損失」といった最悪の事態にはそうそうならないと思います。

ならば空売りは極端なリスクを増加させる手段などではなく、損切りさえ的確に実施すれば利益を得るチャンスを2倍に増やすことのできる非常に有効な手法なので可能であれば買い注文と空売り注文の両方で利益を狙っていただきたいと思います。

 

 

銘柄コード「3064」のモノタロウの日足チャート 期間 2017年の1月~12月

 

 

週足チャート

 

【参考書籍】

 

 

 

 

 

 

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nico

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