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価格帯別出来高で市場心理を分析して利益を得る方法

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価格帯別出来高とは

出来高とはローソク足の各時間毎に成約した株式数を表しているものです。

日足であれば1日の間での取引数量、分足の5分足なら5分間に取引が成約した株式数のことです。

出来高に対して価格帯別出来高は、名前の通り各価格帯毎に取引が行われた株式数を表します。

 

買い注文や売り注文の取引数量が多い価格帯を教えてくれます。

価格帯別出来高が多く積みあがっている価格帯はトレンドの切り替わりなどの重要な価格帯であることがよくあります。

 

 

こちらはSBI証券のチャートソフト「HYPER SBI」の価格帯別出来高の画面です。

 

 

SBI証券は、携帯のスマホアプリでも価格帯別出来高の表示が出来ます。

 

画面の左から伸びている黄色のバーのようなものが価格帯別出来高です。

このバーのようなグラフが長いほど取引量が多く、短いほど取引量が少ないと判断できます。

 

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価格帯別出来高の使い方

価格帯別出来高は、過去の取引量を表しています。

 

出来高の積み上がっている価格帯に注目します。出来高の多い価格帯が株価の上げ止まりや下げ止まりといった転換のポイントになりやすい抵抗ラインを見つけるのに役立ちます。

 

理由は価格帯出来高が多い価格帯に近付くと反発することが多かったり、価格帯別出来高の多い価格を抜けると上昇や下落のスピードが速くなるといった動きがよく見られるからです。

 

見ていただきたいのが写真の2000円を少し越えたあたりの2040円前後の価格帯に出来高が集中していることです。

 

1/23の急騰をきっかけとして2000円の価格帯を上抜けしていきました。その後はこれまでの期間の株価の動き比べて上昇スピードが速くなってます。

 

株価を抑えているある一定の価格帯(株価の節目)を抜けたことをきっかけに株価の上昇スピードが早くなります。

 

これが俗に言う「上値ブレイク投資法」と呼ばれるものです。

 

出来高が集中する理由

キリがいい価格は人気がある

株価の上値として上昇を抑える価格というのは、

価格帯毎のキリの良い数字(1000円、5000円、10000円、1500円など)

 

株価がキリの良い1000円を越えることで何か特別な理由があるわけではありませんが、人間の心理的な理由です。板情報などを見ていても自然と1000円、1100円、1500円などのキリの良い数字には注文が集中します。

買い注文を指値注文で出すときに1152円よりも1150円に出す投資家が多いですし、1148円よりもキリの良い1145円とか1140円の方が注文が多く入っています。

それをふまえたうえでチャートに価格帯別出来高を表示すると分かるのですが、キリのいい価格には売買が集中していることが多いです。

 

 

投資家ごとの買い注文と空売り注文の関係

上記したキリの良い価格帯に売買数量が集中することもありますし、前回の高値に多くの出来高が積み上がっているのもよく見られます。

 

下値支持線(サポートライン)と上値抵抗線(レジスタンスライン)の関係性があります。

価格帯別出来高で見て取引量が多い価格帯が株価の上げ止まり、下げ止まりを見せ、トレンドが転換するポイントになることが多いのは上記した通りです。

 

例えば株価1500円からの上昇局面の銘柄で考えてみましょう。1600円、1700円、1800円、1900円と価格帯を次々と切り上げている銘柄Xがあるとします。1500円からの上昇で順調に価格は順調に上がってきていたのに2000円の価格帯でピタッと上昇が頭打ちになって1800円まで下落します。

再び上昇しますが2000円に近付くと再度上昇の勢いが弱くなり再度下落。今度の下落は1900円で止まり2000円に向けて再上昇。

3度目の株価2000円への挑戦で何度もはじかれていた2000円の価格帯をうわ抜けした後の株価の上値は軽くなりスルスルと上昇して短期間で3000円台の大台まで上昇。

といったような感じです。下落局面でも同じ考え方で上昇と下落を逆にして考えれば大丈夫です。

 

株取引を始めた最初のころは株価のトレンドの切り替わりというものが全くというほどわからないものですが、出来高の積みあがっている価格帯を意識してみるだけでも成績はかなりの向上が見込めるのではないでしょうか。

絶対ではないですがかなりの高確率で株価のトレンドの方向転換が起こる可能性が高いです。

 

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チャートで価格帯別出来高を確認!

それでは実際の株価チャートを使って照らし合わせてみましょう。

買いの投資家からみる上値抵抗線

上値抵抗線とは

ある一定の価格帯まで上昇すると下げに切り替わることの多いトレンド転換が起こりやすい価格帯のことです。

→詳細はこちらまで

 

下のロードスターキャピタルでは2000円前後が上値抵抗線になります。

 

 

2017年の10月に上場した銘柄コード3482 ロードスターキャピタルという銘柄です。

記事を書いているのは2018年の2月なので上場後まだ4か月ほどですが、価格帯別出来高を使った定義にぴったりあてはまります。

※空売りは出来ない銘柄です。

 

株価の流れを見ていきましょう!

①は最初の高値です。上場直後の急騰。①の高値を付けた後、下落して初値を少し割り込んだ「安値1」の1205円を付けます。

 

「安値1」つけた後は、②まで上昇して一時的に下落するも黄色の短期移動平均線に支えらえた後、再度③の1937円まで上昇するもまたも下落して「安値2」の1496円をつける。

 

この再び下落した時の「安値2」の価格がに前回の「安値①」の価格よりも価格を切り上げていることが重要です。

 

④の4回目の上値への挑戦のタイミングで好材料の発表もあり、窓を開けて急騰。

 

「安値1」をつけた時点で2040円近辺の価格帯別出来高(上値抵抗線)は既に出来上がっていました。

 

1/23に急騰してうわ抜けするまでは2040円に1度もタッチしていないので、上場後の急騰①までの取引での買いポジションの含み損を持つ投資家の戻り待ちの売り圧力が上昇を抑えていたことになります。

 

つまり②~④が2000円までの価格帯で上昇が止まっている理由はこのためです。

 

高値①の前後で買った投資家が少しの損失で売買を終わらせるために②~④の株価が少し上昇した時に損切りの売り注文を出しています。

 

 

①~④の高値で確認できていた上値抵抗線の2000円近辺を株価が抜けてくると上昇スピードが速くなっています。

まず2000円の上値抵抗線を作られている理由は2000円まで株価の戻り待ちを期待している含み損ポジションを抱えている投資家達の売り圧力です。

ある価格帯で出来高が集中しているということはこういった状況が考えられます。出来高が多いということはその価格帯で行動した投資家が多いということなので、今の株価と照らし合わせて考えてみることが大切です。

つまり④までは買い需要よりも売り需要の方が多いということになります。

それでも1/23に2000円の上値を抜けてきているのは上昇を期待している投資家が増えて買いに来ているからです。

この2000円を明確に抜けた時点で買い需要が売り需要を上回りました。横這いのトレンドから上昇トレンドに切り替わったタイミングです。

これまで抑えられてきた上値を抜けた後の上昇スピードは速くなります。

 

それぞれの投資家の心境になって考えてみることが大切!

投資家Aは利益を出すつもりで10月の中旬に2000円で1000株購入。

上場後、順調に上昇していたため今後も上昇を期待して購入したが、投資家Aの予想通りに株価は動かず11月中旬にかけて1205円(安値1)まで下落。

購入時から比べると1か月ほどで約80万円の含み損(投資資金200万円に対して、率で言うと40%のマイナス)を抱えていることになります。

 

この時の投資家Aの心境は、かなりの恐怖を感じています。一向に上昇に転じないまま下落し続ける株価、「安値1」では上場後の初値すらも下回ってしまっているので生きた心地がしません。

この段階でほとんどの投資家は「この銘柄で利益を出す」という購入当初の考えは既に持っておらず、損失で取引を終わらせることをいかにして回避するかという心境になっています。

 

「利益は出なくてもいいから2000円まで戻ってプラスマイナスゼロで売る。もしくは1800円~1900円くらいの近辺まで上昇してきたら再度下落する前にすぐに売ろう、1800円でも購入時から計算するとマイナスにはなるが今の1205円で売るよりかはだいぶ損失が抑えられる。」といったような心境です。

 

②、③、④で高値を付けた後の下落は「安値1」の大底に戻る前に今のうちに売っておこうと考える投資家Aのような多くの個人投資家であることが想像できます。

 

※本来なら「安値1」をつける前に損切りをもっと早い段階でやっておくべきなのですが、2000円の価格帯に価格帯別出来高が多く積みあがっており、そして上値抵抗線としてしっかり働いているのでいかに損切りの出来ない投資家がいかに多いかということです。

 

 

空売りの視点から見る上値抵抗線

ロードスターキャピタルは空売りが出来ない銘柄ですが、わかりやすいようにあえて同じ画像で説明します。

 

 

①で高値を付けます。先にも確認できているように2000円前後の価格帯で価格帯別出来高が多く積みあがっています。

1度上値を確認するとまた同じようにその価格帯まで上昇すると今回も同じように下落すると考える投資家はその価格帯が近づいてくると空売りを仕掛けます。

その価格帯に多くの出来高があれば同じように動く投資家は多くなります。

 

②や③、④の2000円の出来高の多い価格帯に近付いたら買いで含み損を抱えている投資家の売り圧力が出てくると考えます。なので含み損解消の売り注文で下がってしまうに少し早めに動いて空売りを仕掛けます。

1900円台前半で反転しているので1930円前後で空売り注文を出している投資家が多いと考えましょう。

 

②で空売りを仕掛けて利益がのってくると買い戻しによる利益確定する水準を考えます。1500円の水準に黄色の短期移動平均線が通っていますし、価格の心理的節目で1500はキリがいい数字なので反転する可能性があるので買い戻して利益を確定させます。

 

③で再度空売りして、「安値2」で買い戻すのも心境的には同じような考え方になります。

 

 

問題は④以降の急騰です。同じように1900円台に価格がのせてくれば前回までと同じように空売りを実行する投資家がいます。ただ今回は今までと同じように下落せずに好材料の発表があり急騰しています。

 

※買い注文はどれだけ下がっても購入金額までですが、空売りは上昇に限界がありません。なので空売りを仕掛ける投資家は会社から好材料の発表があると上昇に勢いがついて損失が大きくなってしまう前に損失覚悟ですぐに買い戻しの注文を出して損切りで撤退します。

 

1/23に窓を開けて急騰している理由は、好材料の発表から上昇トレンドを期待する投資家の新規の買い注文、④で空売りしている投資家の損失覚悟の空売り注文の買い戻しによるものです。

 

すぐに買い戻して損切りする投資家もいれば少し様子を見る投資家もいます。再度、2000円の株価水準まで戻ってくることを期待して様子を見る投資家は、急騰後少しでも株価が下がるようなら買い戻しができるように準備しています。

こういった空売りの投資家の買い戻しの注文もあれば、上昇を狙って買いから入る投資家も少し安くなったところはすかさずに買ってきます。

 

これまでは2000円の価格帯は「上値抵抗線」として機能していましたが、2000円を超えてからは売り需要よりも買い需要が多くなってからは「下値支持線」として機能するようになります。

 

価格が大きく上がるとこの後、下がるだろうと考えて急騰を狙って空売りを仕掛けてくる投資家もいます。ただし上昇の動きが強いままトレンドが続き下がらないと見るや損切りで買い戻しの注文を出します。

この空売りをする投資家の買い戻し注文が上昇スピードに拍車をかけることになるのです。

 

ロードスターキャピタルは空売りが出来ない銘柄ですが、チャートを使った考え方では他のチャートに当てはめても十分に通用します。

 

 

まとめ

 

価格帯別出来高は、ポイントとなる価格帯を調べるのに最適なテクニカル指標です。

下げ止まり、上げ止まりのポイントが判断しがたい時は参考にしていただければいいかと思います。

 

この株価の上値抵抗線を抜けてから買いで参入する投資法を「上値ブレイク投資法」と言います。

有名な投資法の1つなのでこちらの記事で今後、紹介する予定なので気になる方は、こちらの記事も一緒に。

→上値ブレイク投資法とは

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  • この記事を書いた人

nico

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