投資だけで生きていくことを目指す個人投資家のブログ

投資ダイヤル

会社分析

投資先企業の安全性を調べる財務指標「固定長期適合率」とは?

更新日:

固定長期適合率

固定長期適合率とは

企業の安全性を判断する財務指標です。

自己資本と長期借入金(=固定負債)に金額に対して、どれくらいの固定資産(投資している設備)を会社が買っているかを判断する財務指標です。

 

固定長期適合率は低いほど、資金面で会社が安全であると判断が出来ます。逆に高い企業ほど多くの借金をしている企業なので、資金繰りの不安があります。固定長期適合率が100%を越える企業は要注意です。

 

固定資産とは↓

会社の資産は、「流動資産」「固定資産」に分類されます。

流動資産とは、1年以内に「現金化」が可能な資産のことです。

【例】現金、預金、売掛金、棚卸資産など

 

固定資産とは、1年以上の期間保有する目的で購入する資産のこと。

【例】建物、土地、特許などの権利類など

↓固定資産を更に詳しく。

固定資産は、有形固定資産無形固定資産に分類されます。

有形固定資産とは、資産が実態として存在する資産のことです。

【例】土地、建物、機械装置及び運搬具、工具器具、リース資産、建設仮勘定など

 

無形固定資産とは、実態のない権利等の資産のこと。

【例】特許権、商標権(のれん)、借地権など

 

 

 

固定長期適合率の計算式

 

固定長期適合率(%)=固定資産÷(自己資本+固定負債)×100

 

固定比率の計算式に、固定負債を追加した計算で企業の財務体質を分析する指標。

 

固定長期適合率をもっと詳しく

 

固定長期適合率の数値が低いほど財務面の企業の安全性は高いと判断できます。

 

固定長期適合率の目安

財務体質が良好な企業→80%以下

財務体質が危険な企業→100%以上

 

固定長期適合率が100%を越える企業は、自己資本と長期的な借金とは別に短期的な借金をしてまで設備投資を行っている企業です。

 

つまりこの会社の今の状態は、自己資本と固定負債だけでは十分な設備投資がないため、短期的な借金(=流動負債)をしてまで設備投資を行っている状態です。

 

勿論、短期的な借金(=流動負債)を作ることは決して悪いことではありません。会社が長期的に使う設備などを買う際に自己資本と固定負債に追加して、動負債まで投下してしまってることが大問題です。

 

ここまで大きな借金をしているわけですから少しでも事業が上手くいかなくなり利益がでなくなると、短期的な借金から返済できなくなり倒産に追い込まれる可能性が高いと判断できます。

ここまで借金をする理由が会社の事業を立て直すための設備投資なのか、もしくはリスク管理が甘い企業なのか、どういった理由があって財務状況が悪化しているのかは会社の中身を見ない限り判断できませんが、固定長期適合率が100%を越えている企業は投資すべき企業でないということは基本的には言えることです。

 

【例】会社Aの土地、建物、機械装置などを含めた固定資産の合計は5000万円。この固定資産を購入する際に使ったお金は、自己資本2000万円、固定負債2000万円、流動負債1000万円です。

 

固定資産5000万円÷(自己資本2000万円+固定負債2000万円)×100=固定長期適合率 125%

 

固定長期適合率が100%の企業は固定資産が自己資金+固定負債で丁度まかなえている状態です。100%を越えた分は流動負債(短期借入金)も使ってしまっている状態です。

この流動負債の金額が大きいほど、近々の借金返済の金額が大きいことを意味しているため、近い将来資金繰りの悪化が考えられます。

 

今回の会社Aの場合ですと

100%を越えた25%が流動負債(短期借入金)を使って固定資産を買っている状態です。

(自己資本2000万円+固定負債2000万)×25%=流動負債1000万円

 

固定長期適合率の平均値は業種ごとに変わってきます。電気業、ガス業、不動産業等の会社の経営や設備投資に大きな資金を必要とする業種は固定長期適合率の平均が高くなる傾向にあります。

同じ業界の企業同士、できれば同じ規模の企業同士で比較することが大事です。

ですがどういった業種や企業であっても固定長期適合率が100%の企業は要注意というのが基本的な考え方であるということは間違いありません。

 

 

固定長期適合率と一緒に見るべき指標

 

近い考え方の指標として「固定比率」という計算式もあります。

 

固定長期適合率の計算式は

固定長期適合率=固定資産÷(自己資本+固定負債)×100

 

固定比率は固定長期適合率の計算式の計算式では使っていた固定負債を除いて計算します。

固定比率=固定負債÷自己資本×100

 

「固定資産は長期的に使用するため、負債を利用するのではなく自己資本の中で賄うべき」という考えを計算式で表したもの。欧米では固定長期適合率よりも固定比率の考え方の方が主流です。

 

投資初心者ペンペン
企業分析を勉強する時に使った本だ!会社の経営を理解するノウハウが分かりやすく書かれている本ばかりだからオススメだぞ‼

 

 

 

専業投資家ケロ
まだまだたくさんの分析指標があるよ!興味があれば一緒に見ていってね‼

投資先企業の安全性を調べる財務指標!

1.「流動比率」とは?

2.「当座比率」とは?

3.「現預金月商倍率」とは?

4.「自己資本比率」とは?

5.「財務レバレッジ」とは?

6.「固定比率」とは?

7.「固定長期適合率」とは?

8.「有利子負債月商倍率」とは?

9.「ICR(インタレストカバレッジレシオ)」とは?

10.「売上債権回転期間」とは?

投資初心者ペンペン
無理な企業経営をしていないかを判断するための指標だな‼

株価の割高・割安を判断する指標!

1.企業が稼ぐ各利益の特長

2.「PER(株価収益率)」とは?

3.「PBR(株価純資産倍率)」とは?

4.「PCFR(株価キャッシュフロー倍率)」とは?

投資初心者ペンペン
株価の買われ過ぎ、売られ過ぎを利益や資産の面から判断する指標だ‼「PER」は有名だな、俺でも知ってるぞ。

企業が利益を稼ぐ効率性を調べる指標!

1.「ROE(自己資本利益率)」とは?

2.「ROA(純資産利益率)」とは?

3.「総資産回転率」とは?

4.「在庫回転期間」とは?

投資初心者ペンペン
企業の資本などをいかに効率的に使って、利益を稼ぎ出しているかを判断する指標だ‼

 

専業投資家ケロ
これらの指標で「安全性」、「割安感」、「成長度」の3つの視点から企業を分析することが大切だよ‼

 

Sponsored Link

  • この記事を書いた人

nico

-会社分析

Copyright© 投資ダイヤル , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.