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企業が利益を稼ぐ効率性を調べる指標「在庫回転期間」とは?

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在庫回転期間

在庫回転期間とは

商品を仕入れてからどれくらいの日数で販売できているかを調べる指標です。

この期間が短いほど商品を仕入れてから販売までの期間が短いことを表しています。逆に期間が長いほど仕入れてから、売れるまでお店の倉庫で眠っている期間が長いと判断されます。そのため過剰在庫を抱えている可能性が高く、仕入れから販売までの効率が悪いと判断されます。

小売業でしたら商品を仕入れてから売れるまでの期間ですし、製造業でしたら原材料を仕入れて仕掛品、製品へと作り変えて出荷するまでの期間を表しています。

この在庫(棚卸資産)を1回転させるまでの期間が短いほど効率的な経営が行われている企業と判断できます。少ない資産でも仕入れてから素早く売りさばくことが出来ているため、会社が大きくなるスピードが速いです。

 

在庫回転期間の計算式

在庫回転日数(日)=棚卸資産÷(売上高÷365)

 

在庫回転月数(月)=棚卸資産÷(売上高÷12)

 

期間の単位を何日で考えるか何か月で考えるかの違いだけです。場合によっては「売上高」の項目を、「売上原価」を使って計算式を作っておられる方も中にはおられます。売上高の方が利益も含めた数字なので1回転にかかる期間は短い数値が計算されます。

 

在庫回転期間(回転)=売上高÷棚卸資産

年間に棚卸資産が何回転したかを計算する式。

 

 

 

在庫回転期間をもっと詳しく

在庫回転期間の目安

建設業 40日前後
小売業 30日前後
卸売業 20日前後
食品業 15~20日前後
製造業 14日前後

 

 

在庫回転期間は、中小企業の方が回転数は速く大企業の方が回転数は遅い傾向があります。

 

このように業種や企業規模で在庫回転期間の平均値が大きく変わってきます。同じ業種でも中小企業の規模だと在庫回転日数は14日前後でも、同じ業種の大企業の在庫回転日数は23日前後と同じ業種内でも規模の違いで10日違うといったことになります。

 

企業を比較する際は同じ業種内であるのはもちろん、企業規模も必ず同じくらいの会社同士を比較するようにしましょう。

 

在庫回転期間を計算してみよう

売上高2000万円、棚卸資産300万円の企業

在庫回転日数(日)

300万円÷(2000万円÷365日)=54.8日

365日÷1回転54.8日=年間の在庫回転数6.67回転

 

在庫回転月数(月)

300万円÷(2000万円÷12)=1.79か月

(30.42日(365日÷12か月)×1.79か月=54.46日)

365日÷1回転54.46日=年間の在庫回転数6.7回転

 

在庫回転期間

2000万円÷300万円=年間で6.67回転

 

これら3つの計算式は結局のところ、1回転が何日で行われているのか何か月で行われているのか、もしくは年間何回転でするかを表す際に単位が違うだけで内容は全く同じです。

在庫回転月数の年間の回転率に直した際に365日÷12か月で1か月あたり30.42日で計算を進めているので若干の誤差は出ていますが。

 

 

在庫回転期間を使うときの注意点

在庫回転日数の1回転の期間が短い方が、効率的に棚卸資産を使えているので良い印象を持たれることが多いですが、それがデメリットにつながることも少なからずあります。これらの企業の特徴を具体的な例も加えつつ考えていきましょう。

 

【例1】在庫回転日数が業種平均よりも長い企業

そもそもが過剰在庫気味の企業で、更に売上の低下で在庫の減少ペースが遅くなっている可能性が考えられます。

多くの在庫を倉庫で保管している企業は、販売機会を逃すことこそありませんが売れずに残ってしまった場合は最終的に財務状況を悪化させることにつながります。

商品には旧モデルから新モデルへと入れ替わりがあり、その上世間の流行り廃りもあります。売れ残ってしまった在庫は、値引きして赤字覚悟で売り切らない限り、保管場所と手元資金の状況を理由に新たに商品を仕入れられないケースが考えられます。

在庫は倉庫に長くしまっておくと少なからず経年劣化、もしくは破損して商品として使えない場合があります。その際は値引き販売で対応したり、廃棄処分しなければならなかったりと会社の利益を押下げる要因になりかねません。ましてや新製品を仕入れられない状況だと世間の流行の変化に対応できず、こういった過剰在庫気味の企業はライバルたちから遅れを取ってしまうケースがよく拝見されます。

 

【例2】在庫回転日数が短すぎる企業

企業の属する業種の平均値よりも低すぎる場合は、逆の意味で注意が必要です。販売業などで言えば、販売の機会損失です。

お客が物を買いに来店しても、店舗の在庫を切らしているともちろん売上にはつながりません。

突如、10年に1度のレベルの寒波がやってきたとします。衣類を販売するアパレル店では、防寒用のダウンや厚手のインナーが飛ぶように売れています。在庫をしっかりと持っているA社は次々と来店するお客さんに商品をどんどん販売して売り上げを伸ばしています。

A社に対して在庫回転日数を意識しすぎて効率化に徹底しているB社は、店舗の在庫には余裕が有りません。大規模の寒波などは日本の半分以上の地域で同時に起こるので、生産ラインをフル稼働させてもB社の店舗全体に在庫を送り込むことは寒波の到来の3~4日の短期間の間では到底対処できません。

このケースでは在庫の量の違いで寒波のチャンスをものにできたA社と十分な在庫がなく大きな機会損失が発生したB社とで明暗が分かれました。

つまり在庫を必要以上に多く抱えるのは過剰在庫になりますが、少なすぎるのも販売の機会損失になるので考え物ということです。

 

今回の寒波の例は一過性のものですが、在庫回転日数に関して言えば何でもかんでも仕入れるのではなく、数が売れるため多くの量を仕入れる在庫とそうではないものを見極める判断力が必要だということが分かります。

 

 

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