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多重移動平均線

多重移動平均線で株価トレンドを先読みする方法

更新日:

Contents

「 多重移動平均線」とは

このピンク色の移動平均線が多重移動平均線です。(楽天証券のスマホアプリで表示させている日足チャートです。)

多重移動平均線は楽天証券のスマホやiPadのアプリの「iSPEED」で使えるテクニカル指標になります。ときどきFXチャートで使っている方も拝見します。

多重移動平均線と単純移動平均線を比較

  多重移動平均線 単純移動平均線
本数 最大15本 3本が主流
トレンド分析力
支持線・抵抗帯分析
使用の難易度 やや難しい 比較的容易

「多重移動平均線」というテクニカル指標を聞いたことないという方でも、「単純移動平均線」は非常にメジャーでほとんどの投資家の方が使用されていると思います。

簡単に多重移動平均線を説明すると
単純移動平均線をベースに作られた移動平均線で、より多くの本数の移動平均線を使っており株価の値動きのトレンド分析を行い易く改良されたテクニカル指標が多重移動平均線です。

 

トレンド分析を行い易くなった理由に、多重移動平均線は単純移動平均線に対して構成される本数が多いことがあげられます。

単純移動平均線は短期線(5日移動平均線)、中期線(25日移動平均線)、長期線(75日移動平均線)と3本を使用することが多いです。

 

対して多重移動平均線は最大で移動平均線が15本通常の5倍の量の移動平均線を使用するテクニカル指標です。

単純移動平均線なら短期トレンドを表す線は5日線1本のみで表示されますが、多重移動平均線は5本の移動平均線で短期トレンドを表しているようなイメージです。

中期トレンドと長期トレンドの役割を果たす移動平均線も各5本ずつといずれも単純移動平均線よりも多くの本数を表示させることが可能です。

 

移動平均線の多さが株価トレンドの方向性の分析を行い易している理由です。多重移動平均線のこの特徴により、日々の株価の値動きの細かい変化まで読み取る性能に優れています。

多重移動平均線の15本の線は移動平均線の5日線、25日線、75日線に当てはめると次のように分類分けを行うことが可能です。

  移動平均線 多重移動平均線
短期トレンド 5日線(短期線) 1~5本の多重移動平均線
中期トレンド 25日線(中期線) 6~10本目の多重移動平均線
長期トレンド 75日線(長期線) 11~15本目の多重移動平均線

このように15本の多重移動平均線を大きく3つの期間に分類分けして株価のトレンドをとらえることで、日々の株価の細かい値動きをも見逃さず的確な判断を下せるようになります。

こちらは楽天証券のPC用の株ソフトの多重移動平均線のテクニカル指標です。様々なカラーの多重移動平均線が表示されます。

PC版の多重移動平均線は、最大で14本まで表示が行える設定になっています。

 

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「多重移動平均線」の基礎知識

ポイント① 多重移動平均線の「進む方向」でトレンド分析

多重移動平均線の進む方向は、株価のトレンド(値動きの方向性)を表しています。

基本的には単純移動平均線と使い方がかなり似ているのですが、「多重移動平均線の進む方向」を見ることで今後の株価の値動きを読み解くことが出来ます。

多重移動平均線の進む方向が上昇傾向であれば株価も上昇トレンドで、下降傾向であれば株価も下落トレンド、横向なら横這いで推移するであろうと予測できます。判断の仕方が非常に分かりやすいため、シンプルに投資判断を下せます。

【上昇トレンドのケース】

各期間の多重移動平均線が上向きに伸びている線が多いほど買い手が優勢になっており上昇トレンドであることが判断できます。

株価の上昇と共に多重移動平均線の間隔が拡大して上昇乖離が大きくなっているほど、株価の上昇がより確実なものになり、株価の力強さも増していることが分かります。

【下降トレンドのケース】

上昇トレンドとは反対に各期間の多重移動平均線が下向きに伸びている線が多いほど売り手が優勢になっており下落トレンドであることが判断できます。

多重移動平均線の間隔が下方向に拡大して下降乖離が大きくなっているほど、株価の下落がより確実なものになり、株価の下落する勢いも増しているということが分かります。

専業投資家ケロ
株価の主要トレンドには逆らわないことが大事。多重移動平均線を使えば、ひとめで株価のトレンド分析が行えるね‼

 

【トレンドのない横ばいのケース】

上記の上昇トレンドや下落トレンドの例のように多重移動平均線に明確な株価の方向性が表れていない時があります。

その時は各期間の多重移動平均線のほとんどが横向きで表示されてます。株価のトレンドが発生していないため、株価が上にも下にも動かず明確なトレンドが表れていない横這いの期間であると判断できます。

値動きの方向性が不明確で「上に行くのか下に行くのか」、「株価の変動がいつ始まるのか」も分からないため投資には不向きな期間です。

 

ポイント②多重移動平均線の「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」

この段落では「ゴールデンクロス」、「デッドクロス」について説明したいと思います。

投資初心者ペンペン
ゴールデンクロスとデッドクロスは、みんな知ってると思うから簡単に説明しておくぞ!

ゴールデンクロスとデッドクロスは基本的に移動平均線で売買のタイミングをはかるシグナルですが、多重移動平均線でも同様の考え方を当てはめて使うことが出来ます。

短期の移動平均線が長期の移動平均線を下から上にクロスして短期線が上に突き抜けると「ゴールデンクロス」株価が上昇トレンドに入る転換サインと判断できます。

逆に短期移動平均線が長期移動平均線を上から下にクロスして短期線が下に突き抜けると「デッドクロス」で株価の下落トレンドに入る転換サインと判断できます。

下落トレンド→上昇トレンドへ切り返すケース

週足で長期的な株価の値動きを確認します。これまでは株価の下落トレンドが続いているチャートです。

※多重移動平均線の全体が下向きで推移しており、かつ短期線と中期線が長期線に対して乖離している時は下落トレンドがまだまだ継続するサインなので購入してはいけません。

特に長期線が下向きで推移している時はそう簡単に株価のトレンド転換が起こらないため横ばいに切り替わり、短期線~中期線~長期線が1つの束に集束するサインが確認出来るまでは購入を控える必要があります。

多重移動平均線が十分に集束したことを確認できた上に、株価が多重移動平均線の長期線を上抜ける際に出来高の増加を伴っているサインを確認出来ました。下のチャートの矢印のポイントです。

出来高の増加は株価の値動きを裏付ける重要な意味あいがあるためこちらも要確認のサインです。

仮に同じ「5%以上の大幅な株価上昇」でも、普段の2倍の出来高の増加を伴って5%上昇しているケースとほぼ普段通りの出来高で5%上昇しているケースとではその株価上昇への信頼度が全く異なるものになってきます。

 

専業投資家ケロ
出来高は「株価の進むパワー」のようなものなんだよ‼だから株価の上昇時に出来高が増加していることは物凄く大切なんだよ!出来高の伴わない株価の上昇は「ダマシ」になる可能性が高いと言えます‼

 

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「陽線/陰線別出来高」で株価の需給関係より値動きを読み解く方法‼

Contents1 出来高分析の重要性2 出来高が重要な理由は?3 出来高分析の使い方は?3.1 株価の値動きと出来高の特長3.1.1 上昇トレンドの出来高分析3.1.2 下落トレンドの出来高分析3. ...

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それでは週足で株価の調整終了のサインが確認できたので、日足チャートで購入エントリーポイントの分析に移ります。上記の週足チャートの後半部分を拡大しました。

週足で確認していた出来高増加を伴った上値抵抗線ブレイクのサインを日足チャートでも確認出来ました。(赤の矢印の部分)

週足では多重移動平均線は集束しているのみでゴールデンクロスはしていませんでしたが、日足チャートでは短期線・中期線が奇麗に長期線を上抜いてゴールデンクロスのサインが確認できています。

日足チャート内での上値抵抗線となっていたトレンドラインを上抜き、窓を開けて大きく株価が上昇した陽線の日に出来高の急増が確認できています。非常に良いサインです。

そしてその翌日には陰線で株価が下落していますが、出来高の減少が確認できています。出来高は「株価の動くパワー」だと考えるので、この2本のローソク足から上昇する力よりも下落する力の方が弱く、「買い需要>売り需要」であることが確認出来ました。

 

筆者は株価の分析に確実性を求めているため、週足で売買シグナルが出てからエントリーする売買ルールで動いています。

チャートの時間軸が長くなるほどダマシにかかる可能性は低くなりますが、エントリーサインを確認するのも遅くなってしまい日足チャートで判断するよりも値上がり益を得られる値幅が小さくなります。

そのため積極的な投資家は日足チャートで判断して、慎重な投資家は筆者のように日足チャートで判断する方が良いでしょう。

 

多重移動平均線の買いシグナル以降の株価は、奇麗な上昇トレンドで推移しています。

赤矢印のポイントを上抜けしてからは安値を結ぶ上昇のトレンドラインを目安にした押し目で随時買い増しを行いつつ保有を続ければかなりの利益を得ることが出来たでしょう。

 

 

ポイント③「多重移動平均線」の集束地点で株価トレンドの転換点を知る

多重移動平均が集束するポイントは株価のトレンドの転換点であることが度々見られるため、常に気にしてみておく必要のある非常に重要な売買サインです。

例で使用するチャートの値動きは先ほどの「下落トレンド→上昇トレンド」に切り返す例と似ていますが、こちらではチャートに隠された投資家のポジションに焦点を当てたいと思います。

多重移動平均線は最大15本の移動平均線を表示させることが可能なため、3本の移動平均線よりもより株価の微妙な値動きまで分析することが可能です。

多重移動平均線と株価で投資家のポジションの状況を判断する

移動平均線の〇日というのはそれぞれの期間で投資家が保有するポジションの平均価格を表しています。

25日移動平均線であれば過去25日間に売買を行った投資家の平均保有価格です。

つまり移動平均線に近い価格帯には投資家の売買が集中しているポイントで、投資家が保有するポジションの買い増しや損切りなどの注文が出やすく株価のトレンドが転換しやすいポイントと言えます。

 

【多重移動平均線よりも株価が下にある状況】
多くの投資家は含み損を抱えているため、損切りで値動きが弱くなりやすく、下落トレンドが継続しやすい。

【多重移動平均線よりも株価が上にある状況】
多くの投資家は含み益を得ているため、買い増しや新規の投資家の買い注文で値動きが強くなりやすく、上昇トレンドが続きやすい。

 

このような投資家のポジションが集中している価格帯は、活発な売買が行われることから株価トレンドの重要な転換点になることが多いです。

そのため株価のトレンドの開始に合わせたポジション形成を行うのに絶好のタイミングであると言えます。

 

多重移動平均線に当てはめて考えると、多重移動平均が集束しているポイントは各時間軸で売買している投資家のポジションが集中している価格帯であると判断できます。

1本の移動平均線よりも15本の多重移動平均線が集束しているポイントの方が活発な売買が行われているポイントであるため、このサインがチャート上で見られる時は新しいトレンドがスタートするタイミングが近いということを認識しておきましょう。

 

多重移動平均線の集束サインは株価調整完了のサイン⁉

多重移動平均線の集束のサインは「株価の調整期間を十分にこなし、株価の調整が完了する直前のシグナル」の意味もあります。

投資家達のポジション整理が十分に行われたことで、次のトレンドが再び開始するポイントです。

「株価の調整期間」と赤枠で囲いを付けたポイントを見てください。

多重移動平均線の長期線を期間の短い線から順番に下抜いていることが分かります。

この期間は長期線に対して短期線、中期線の乖離が大きく株価はまだ調整期間が継続していることが分かります。

 

次に赤矢印で示している「トレンドの転換点」では、多重移動平均線の集束のサインが表れています。短期線、中期線が長期線にグッと近付き1本の束のようになっています。

多重移動平均線が下方向に向いて下落トレンドで推移していた状況から、15本の多重移動平均線がグッと1本の束にまとまるように集束サインが出てから株価は上昇トレンドに切り返していることが先ほどのチャートから分かります。

 

この集束のサインが株価調整(多くの投資家のポジション整理)が完了したシグナルです。

株価は需給関係の変化で変動します。投資家の株への買い需要と売り需要が変化することで、株価が上下動します。

そのため株価が下落トレンド→上昇トレンドに切り返すには、株を含み損で保有する投資家達の下落圧力が小さくなる必要があります。

下落圧力が小さくなってから、株を買いたいと考える投資家の買い注文が現れることで株価は上昇する仕組みです。

 

多重移動平均線の15本がまとまって集束した状態とは、株を売りたい投資家と買いたい投資家の売買が拮抗している状態です。(=株価調整完了のサイン)

そこに更に買いの注文が入ることで株価は上昇します。その株価の上昇をみた多くの投資家は値動きについていくために追随買いを行いますし、空売りを行っていた投資家は慌てて売りポジション買い戻し(=損切り)を行います。

これらの売買が一気に行われることで出来高を伴った株価の上昇が起こり、再び上昇トレンドが開始します。

 

株価の上昇を判断する時に出来高の増加を伴っていることも非常に重要なポイントです。

出来高は株価の値動きの力強さを判断するチャート上の重要なサインであるため、株価のトレンド分析を行う際は欠かせません。

 

出来高を使った株価分析の方法はこちらの記事を参考にして下さい。

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「陽線/陰線別出来高」で株価の需給関係より値動きを読み解く方法‼

Contents1 出来高分析の重要性2 出来高が重要な理由は?3 出来高分析の使い方は?3.1 株価の値動きと出来高の特長3.1.1 上昇トレンドの出来高分析3.1.2 下落トレンドの出来高分析3. ...

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この後の株価は上昇トレンドに突入し、順調に上昇しています。
株価上昇後の押し目形成の時には先ほどの多重移動平均線の集束ポイントと同じ価格帯が下値支持線としての役割を果たします。

押し目形成後、株価は再び上昇し多重移動平均線の上方向への乖離が拡大していることから株価の上昇がより確実なものになったことが確認できます。

 

株価に明確なトレンドが発生している時ほど多重移動平均線の短期線・中期線の乖離は拡大するということが分かります。

株価のトレンドが転換する前には多重移動平均線の集束サインが必ずチャート上に現れるため、注意してチャートを監視しておく必要があります。

 

トレンド分析にいまいち自信が持てない方は
・多重移動平均線の乖離の拡大でトレンド開始を確認

・出来高の増加で株価の値動きの力強さを確認

この2つを確認してから売買を行っても良いでしょう。

 

ポイント③ 多重移動平均線の「傾きの角度」と「乖離」で株価の勢いを分析

多重移動平均線の間隔(主に短期線、中期線の全10本の長期線に対する乖離)は「株価トレンドの力強さ」を表しています。

この多重移動平均線の「傾きの角度と広がり」株価の上昇への勢いがどれほどのものかを判断することが出来ます。

株価が上昇を始めたばかりで上昇トレンドが開始した直後は、まだ短期線と長期線の乖離は大きくなく集束気味です。

ですが株価の上昇が継続、勢い付くと共に多重移動平均線同士の間隔がどんどん乖離し、感覚が拡大していきます。

多重移動平均線が乖離が拡大し続ける限りは上昇トレンドが継続し、上昇する勢いも継続することが分かります。

文章で説明するよりも実際にチャートを見る方がイメージが付きやすいと思ったのでチャート内にポイントを書き込みました。

多重移動平均線の集束のピーク

「多重移動平均線の集束のピーク」と赤枠で囲いをした中での株価の値動きは非常に小さくなっており明確なトレンドが表れていない状態です。今後の本格的な株価の上昇に向けた準備期間です

株価が動き出した初動はまだ明確な買い手優勢の需給関係ではなく、
・短期保有目的の投資家の利益確定の売り注文

・空売りを行う投資家の新規の売り注文

により1回目の株価の上昇は失敗に終わります。

その後は多重移動平均線の集束ポイントが株価の下値支持線として機能し、株価の下落は短期で終了し直ぐに反発し再び株価は上昇します。

 

株価上昇時の多重移動平均線の傾きと乖離に注目

株価の上昇と共に多重移動平均線の短期線が長期線からどんどん乖離しています。

途中で陰線を1本挟みはしますが、「長い下ヒゲの陽線」で買い手優勢へと形勢逆転で切り返し、最も短期の多重移動平均線を下値支持のサポートで株価の急騰が続きます。

この乖離の度合いが株価の上昇する勢いを表しており、株価トレンドが継続することが分かるため銘柄の保有を継続します。

株価の上昇が止まり、乖離の拡大も収まれば株価の上昇もひと段落で、一旦は利益確定しておく判断が好ましいです。

こちらは日足チャートなので、1か月もかからないうちに700円台→2000円まで3倍近い株価の急騰を見せました。

 

多重移動平均線で判断する損切りポイント

損切りに関しては投資を行う上で絶対に避けては通れない道です。

投資判断を誤った際は早めに損切りを実行し、小さな損失でポジションを解消するように心がけましょう。

専業投資家ケロ
勝率の高さよりも1回の損失をどれだけ小さく抑えられるかが凄く重要だよ!
投資初心者ペンペン
あの有名な200億円以上の資産を持つ個人投資家の勝率は3勝7敗らしいな。それで大儲け出来るってことはそれだけ損切りが重要ってことだな。

損切りに関しては各投資家ごとの損切りのルールを持った上で投資されている方が大半だと思いますが、多重移動平均を使用した投資法で損切りラインの見極め方法をこちらでご紹介したいと思います。

まず最初によくある個人投資家の損切りルールの1つの例をご紹介します。

「買い値から10%下がったら損切り」といった売買ルールに関していかがでしょう?

「塩漬け株を作らないように自身の株価の予想が外れたら、損失を10%に限定して強制決済する。」という意思の元、決められたルールだと思うのですが「買い値からの-10%」の計算というのは主観による投資判断でしかないため改善を加える必要があると思います。

「1回の損失が10%で抑えることが出来れば、銘柄選びで仮に5回連続で失敗しても投資資金の半分の損失に抑えられる。」といった観点からは非常に良いと思います。

ですが客観的に見た場合にその-10%下落した株価は、株価トレンドが当初の分析の方向から反対方向に転換したことが確認出来て、本当に損切りしなければならない価格なのかということを客観的な目線から冷静に判断する必要があります。

利益を出せていない個人投資家で多いケースが「含み損が我慢の限界に達し、損切りを実行した直後にその銘柄が上昇を始めて悔しい思いをすることが多いこと」です。これは主観的なトレードの典型的な例です。

株価チャートをもとにした分析が出来ておらず、「自分の買いたいタイミングで株を購入し、含み損が我慢の限界に達したことを理由に投げやりで損切りを実行しているケースです。

そして損切りを実行した株価が上昇前の底値だった。というような値動きに振り回されることが多い特長が勝てない個人投資家に多く当てはまります。

 

上記のような例の改善策として「客観的な視点から適切な損切りの判断方法」と「株価のトレンド転換の判断方法」を多重移動平均線を使用して分析する方法をご紹介したいと思います。

 

多重移動平均線で判断する最適な損切りポイントとは

株式投資を行う際の基本的な考え方として「利益が出ているポジションは長く保有し利益を伸ばし、損失のポジションは早い段階で損切りで手放しておく。」ことが重要です。

つまり利益は大きく、損失は小さくする「損小利大」になる投資ルールのもと売買を行う必要があります。

そのためには株価のトレンド転換の判断を下せる価格帯での購入が必要になります。

そのトレンド転換の代表的なポイントというのは「移動平均線やトレンドラインによるサポートライン」「価格帯別の取引量の多い株価の上値抵抗線や下値支持線になりそうな重要な価格帯近辺」の近くで購入する必要があります。

つまり「株価の上昇期待が持てるチャートを形成しているが、株価トレンドの重要な転換点に差し掛かっておりその価格帯で切り返せば上昇トレンド継続の判断から更なる株価上昇が見込めるが、切り返さずにあと少し下落すれば下落トレンドへ転換したという判断が下せる。」ようなポイントです。

このような株価のトレンドの先行きが決まるような重要なポイントで売買の判断を下す必要があります。

投資初心者ペンペン
まずは「正しい買いのポイント」を学ぶ必要があるんだな。買いのポイントを間違えば、株価トレンドの悪化を確認して損切りを実行する頃には損失が大きくなっている可能性が高い、だから正しい投資判断を下すにはまずは株価の転換点となるポイントを判断できるようになることが大事だな!
専業投資家ケロ
ここからは実際のチャートを使って説明するよ!

 

株価トレンドの転換点は損切りポイント ケース①

チャートに株価トレンドの分析で重要なポイントとなる価格帯を書き込みました。2017年の4~5月に株価トレンドが転換していることが分かります。

その後は同年の11月頃まで調整期間に突入し、多重移動平均線の長期線が下値支持線として機能する可能性が高いポイントに「下値支持線」と書き込みしてます。

結果的にこの下値支持線に株価が支えられることなく下落していきましたが、このポイントを下抜けしたことで「株価調整→下落トレンド」に切り返したと明確に判断すること出来ます。ここが先ほどお伝えした株価のトレンドの転換点となる投資判断を下す重要なポイントです。

株の購入から損切りの判断を下すまでの株価の変動値幅が小さいため、損切りを実行することになった時も損失を小さく抑えられます。

株価調整も十分にこなした後のポイントの為、株価が上昇した時には十分な株価の上昇値幅を得ることが可能なので損は小さく利益は大きくの「損小利大」の投資ルールに当てはまると言えます。

多重移動平均線の長期線を株価が下回って以降は株価の下落スピードも加速しているため、損切の判断を下すべき重要な価格帯であることが分かります。

 

株価トレンドの転換点は損切りポイント ケース②

こちらのチャートも下値支持線が買いのエントリーポイントで、2つ目の赤矢印の多重移動平均線の長期線を株価が下に抜けたポイントが損切りの判断を下すポイントです。

【例1】のチャート分析と同様の考え方です。こちらの銘柄も下値支持線と位置付ける多重移動平均線の長期線を株価が下抜けたことで株価の下落スピードが加速しています。

記事の作成の頃には株価は買いを判断した時の半値の55%以上の値下がりをしていることが分かります。

これらのチャートより株価の下値支持線になる価格帯とは多重移動平均線の長期線近くの集束している価格帯であることが分かります。

 

 

上記でお伝えした理由のほかに過去の下値支持線は1度株価が下抜けてしまうと、上値抵抗線に切り替わるという特徴があります。

これまでは株価が下がらないように下値を支えてくれていたものが、今後は株価の上昇を押さえつける価格帯へと変貌してしまうのです。

 

その理由は投資家のポジション整理です。1500円→1400円に株価が下落してしまったケースで考えてみましょう。

売り圧力① 含み損の買いポジションを保有する投資家

1500円で株を保有する投資家は株価が1400円では含み損を抱えている状態です。次に株価が1500円まで上昇すれば±0円でもいいから早く手放して楽になりたいと考える投資家が非常に多くいます。

売り圧力② 空売りで利益を得ようとする投資家

1500円で株を空売りして1400円まで下落したことで利益を得られた投資家は、再び株価が1500円まで上昇すればもう一度空売りして利益を得たいと考えます。前回も同じ方法で利益を計上しているため、株価が上昇してくれば強気に積極的なポジションを作りに空売りに動きます。

この2つが株価が抵抗帯を抜けたことで下値支持線と上値抵抗線が切り替わる大きな理由です。

今回は株価が下落したパターンで紹介しましたが、上値抵抗線を株価が上抜けた際は下値支持線に切り替わります。その際は上記の逆のポジション形成のパターンを考えれば大丈夫です。

 

 

 

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株価チャートでトレンド転換の例を学ぶ

下落トレンド→上昇トレンドへ、トレンド転換するケース

上記のチャートでは2017年の11月の中旬を基準に株価が反転していることが分かります。

2017年の10月上旬までは下落トレンド、10~11月中旬は横ばいの底練期間、11月中旬~2018年2月まで上昇トレンドであることが分かります。

 

11月中は全ての多重移動平均線が奇麗に下方向に向かって推移しており、多重移動平均線の「角度と広がり」も短期線が主導して下方向に勢いよく伸び、特に10月の上旬は広がりが拡大傾向で推移(乖離)していることが分かります。

つまり株価の下落する力はまだ非常に力強いものがあるため、まだ買いのタイミングではないことが最初に分かります。

 

その後、10月の中旬から1か月間は底練期間が続きます。12月の月初には多重移動平均線は短期線~中期線~長期線が1本の線に集束するサインが見られ、底値圏での株価の調整が十分に進んだことが多重移動平均線の集束サインから判断できます。

この多重移動平均線が十分に集束しないうちに株価が上昇に動いても、一時的な株価上昇に終わり下落に切り返してしまい、株価の弱い値動きが続くことが多いです。(=十分な株価調整を終えていないため、一過性の上昇でダマシになる。)

十分に株価の調整が十分に進んだ(=多重移動平均線の十分な集束)のちの11~12月には多重移動平均線の短期線が長期線を上抜き、中期線も続いて上昇したことで多重移動平均線で奇麗なゴールデンクロスのサインが出ていることが分かります。

このような多重移動平均線が捻じれるサインは株価のトレンドが反転したサインであることが分かります。

 

上段保ち合い→上昇トレンド、トレンド再開で急騰ケース①

株式投資で利益を得るためには値動きの変動に対する予測力が重要になります。そのため多重移動平均線で「ゴールデンクロス」のサインが出たのちに株価が上昇している例をいくつか見てみましょう。

1枚目は楽天証券のiSPEEDのiPad版のチャートです。

1760円台から5000円水準まで、2ヶ月半の上昇期間で約2.8倍の急騰を見せています。これも全て多重移動平均線のシグナルに沿って売買をおこなっていれば対応できていた値動きになります。

「買い場①」と記入している箇所はダマシになりました。

上値抵抗線をブレイクするような値動きをしているため、その瞬間は株価の上昇が開始したと読み違えることがあるかもしれないため注意が必要です。

 

このようなケースは他のテクニカル指標では買いサインが点灯することが多く、間違って購入してしまった場合は「損切り」と矢印で書かれたポイントで1回売っておいてもいいかもしれません。

結果的には株価が上昇しているため持ち続けていれば良い結果が得られますがこれは結果論でしかないので、この段階では更に大きく下落する可能性も考えておかなければなりません。

「買い場②」と書かれているポイントでこの調整期間で多重移動平均線の集束がピークに達し、短期線が徐々に上方向に伸びています。この集束ポイントが多重移動平均線ゲ判断する最高の買いポイントです。

投資初心者ペンペン
3か月で株価がほぼ3倍だなんてすげぇな‼多重移動平均線さまさまだぜ。

この上記のチャートからも分かるように多重移動平均線は株価の調整期間の終了を判断し、株価トレンドが開始する直前を見極めることに非常に優れているテクニカル指標であることが分かります。

 

上段保ち合い→上昇トレンド、トレンド再開で急騰のケース②

もう一つだけ多重移動平均線の例を見てみましょう。多重移動平均線が「収束→ゴールデンクロス→株価上昇」の順に変化するケースです。

これまでの期間の決算では増収増益で好業績を継続している企業なので株価が上抜けして更に上昇する可能性は高いと言える銘柄です。

ですが株価は高値圏で三角保ちあいの調整期間に突入しているためいつどのタイミングで購入したらいいか明確な判断が出来ません。

購入のタイミングを間違えると実際に株価が上昇するのが3か月先、半年先と株価が上昇するまでに長期の保有期間を必要とするケースが考えられます。

株価にはトレンドが発生している「上昇トレンド」もしくは「下落トレンド」を形成している期間と、そのどちらでもない「横ばいの調整期間」があります。

そして株価は上昇する期間よりも、トレンドが発生せずに横ばいで調整している期間の方が圧倒的に長いです。

そのためエントリーのタイミングを間違えると、期待した株価の値動きが起こらず株価の調整期間がだらだらと続くケースが考えられます。

そしてその期間中に他の上昇している銘柄を購入することが出来ずに機会損失に繋がる可能性が十分に考えられます。

資金を効率的に回転させて口座を大きくしていくためには少しでも多くのチャンスをものにする必要があります。

そのタイミングを分析するために注目する売買サインが、先ほどもお伝えした多重移動平均線の集束サインです。株価の調整期間が終了する前に短期線~中期線~長期線の15本が1本束に集束します。

このサインを確認してから購入することが最も効率的な投資を行う秘訣と言って良いでしょう。

 

 

2017年の9月頃から調整期間に突入していることが分かります。これまで株価は上昇してきているため多重移動平均線の短期線と長期線に乖離があります。

株価の調整期間が進むにつれ多重移動平均線は徐々に収束し、2018年の1月にこれまでの高値での株価期間で最も集束していることが分かります。このサインを発見出来ることが非常に重要です。

 

これまでの調整期間では1日当たり平均30万株~40万株ほどの出来高のでしたが、5650円の上値を明確に抜けた日には115万株という3倍以上の出来高を伴って上昇しています。

このような上値抵抗線となる価格帯を上抜けた時に出来高の急増が確認できれば株価の上昇に対する信頼度は非常に高いものになります。

2017年の10月中旬にも上値抵抗帯をブレイクするような値動きをしていますが、多重移動平均線の集束が十分に行われていない(=株価調整が十分でない)+出来高の増加率も低いことがチャートより分かります。

つまり株価が前回の高値を更新するための株価上昇としては力弱いという判断になり、正しい上昇シグナルではないということが分かります。

専業投資家ケロ
多重移動平均線以外にも「出来高」の変化を値動きに照らし合わせて考えれば、もっと正確な判断を下すことが可能になるよ!

最後に

株価が「上昇トレンド→下落トレンド」に切り返すサインとして多重移動平均線の売買サイン以外にも株価と出来高の増減を照らし合わせて需給関係の変化を分析する「出来高分析」を併用することをお勧めします。

出来高は投資家の注文がリアルタイムに反映されている指標なので、どのテクニカル指標よりも速報性があってダマシにかかる可能性も非常に引く非常に優れたテクニカル指標です。

簡単に言うと株価が上昇してきた高値圏では「直近の安値の切り下げ+陰線の出来高の増加」のサインが確認出来れば株価の推移が下落トレンドに切り変わった可能性が高いと言えます。

陰線で株価が下落した日に出来高が増加したということは、株を売った人が多くいたということが分かります。

 

株価の上昇時には多重移動平均線の乖離で勢いを判断し、「株価下落+直近安値切り下げ+出来高増加」で上昇スピードの弱まりを判断することが良いでしょう。

買い手優勢で株価が上昇してきたが、「買い需要<売り需要」に切り替わり、これまでの需給関係が逆転したことが予想されます。

更に詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ!

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「陽線/陰線別出来高」で株価の需給関係より値動きを読み解く方法‼

Contents1 出来高分析の重要性2 出来高が重要な理由は?3 出来高分析の使い方は?3.1 株価の値動きと出来高の特長3.1.1 上昇トレンドの出来高分析3.1.2 下落トレンドの出来高分析3. ...

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投資初心者ペンペン
出来高分析はチャート分析の基礎中の基礎でありながら、非常に奥が深く重要な知識だもんな‼
専業投資家ケロ
お疲れ様。これで多重移動平均線の基礎編は終了だよ!

 

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nico

-多重移動平均線

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