投資だけで生きていくことを目指す個人投資家のブログ

投資ダイヤル

会社分析

投資先企業の安全性を調べる財務指標「有利子負債月商倍率」とは?

更新日:

Sponsored Link

有利子負債月商倍率

「有利子負債月商倍率」とは⁉

会社が何か月分の有利子負債を抱えているかを示す指標です。

 

企業の売り上げ規模の金額以上の借金をしている企業の有利子負債月商倍率は、高い数値になる傾向があります。

数値が低いほど、財務面から見た企業の安全性は高いと判断することが出来る財務指標です。

 

反対に有利子負債月商倍率が数値が大きすぎると、金利が企業の売り上げ規模に比べて大きくなり過ぎていると判断できます。

 

金利が利益を圧迫している可能性が考えられ、

・企業規模に対して借金が多すぎる状況である。

・お金を借りた時の金利が高すぎる。

のどちらかの原因が疑われます。

 

「有利子負債月商倍率」の計算式

有利子負債月商倍率=
(短期借入金+長期借入金+社債)÷(売上高÷12か月)

 

少し項目が多いので簡単に書くと

有利子負債月商倍率=借金の合計にかかる利子÷1か月の会社売上

と同じ意味合いの計算式になります。

この計算は企業の決算日に行われます。

 

「有利子負債月商倍率」をもっと詳しく‼

有利子負債月商倍率が低いほど企業を財務面から見た場合の安全性は高いと判断できます。

一般的には、有利子負債が月商の3か月以内であれば問題ありません。

月商の5~6か月分の有利子負債になってくると借金の返済に支障が出だすレベルの金利になる目安になります。

 

「有利子負債月商倍率」を使うときの注意点

上記したように有利子負債月商倍率は、

企業の「借金の合計にかかる利子」「会社の1か月の売上高」で比較している財務指標です。企業の売上規模のわりに、借入金額と利子を払いすぎていないかを調べて企業経営を財務指標の面から判断します。

有利子負債月商倍率が数値が高くなる原因として「借金の金額」、「利子率」、「売上高の変化」の3つの原因が可能性が考えられます。

 

【例1】銀行に負債を借り入れた際の契約時の利子が高いケース

長く付き合いのある企業と銀行同士では、それを考慮した低金利で貸し借りが行われていることがほとんどです。

ですがまだ設立したばかりの企業は「まだ銀行との付き合いが浅い。」もしくは「借入金額が小さい。」といった理由から貸出金利が高金利になってしまっている可能性が考えられます。

資金集めは経営の上手さが表れる部分でもあるので会社を判断する1つの基準になります。

このようなケースで過剰な借金をしていない企業で、有利子負債月商倍率が低下傾向で推移するようなら企業運営として問題ないと判断しても良いでしょう。

 

【例2】会社の売上高と負債のバランスが取れていないケース

1つ目は会社の売上規模に対して無理な借金を借りている企業です。

まだ設立したばかりの企業や積極的に事業拡大を行っている企業は、銀行から大きな借金をして設備投資を行います。

企業としてもリスクを取って積極的に成長しようとしているタイミングで、今後の成長期待とリスクが共存している状態です。

今後、企業の経営が軌道に乗るようなら企業拡大の期待が持てますが経営がうまく回らないようになると借金返済が滞り倒産の可能性も考えられます。

 

2つ目は企業業績が悪化し売上高が減少しているのに全盛期と同じ借入をしている企業です。

銀行から借金をしてお金を借りて設備投資等を行っているのにその成果が売上に繋がっていない企業のケースです。

ライバル企業が増えたなどが原因で売上が縮小傾向にあります。過去の全盛期の売上を取り戻そうと、新規事業を立ち上げ積極的に設備投資を行うものの思うように成果が出ず借金が膨らんでいる状態です。

他のライバル企業との競い合いの結果、利益を削って売上を取りに行く傾向にあります。

その結果、利益率の悪化や業績が赤字になる懸念も考えられます。これらの企業は他の財務指標も使用して、会社の財務面をもっと詳しく調べる方が良いでしょう。

 

1つ目の例は今後、業績拡大すれば売上と借金とのバランスが取れるようになり、企業としての成長が期待できます。

2つ目の例は新規事業の立ち上げにはかなりの時間を要するため、長期的な視点で企業を判断する必要があります。

 

【例3】借金の金額がそもそも小さいため、利子も必然的に小さくなっている企業

銀行からの借金はほとんどなく自社の自己資金で企業運営を行っているため、利子の負担額が小さい企業のケースです。

借金の少ない経営なので財務面からは安全性が高いと判断できます。

ですが事業拡大期待という点では魅力に欠ける企業です。企業として設備投資を積極的に行い、業績を拡大させるためには銀行から借金することが好ましいです。

世間的に「借金はいけない」という印象が強いですが、企業運営という観点ではむしろ借金をしていない企業の方が少数派です。

事業拡大には大きな設備投資が必要であるため、銀行からお金を借りる必要があります。最企業のトヨタ自動車でも銀行からの融資は受けている状況です。

 

これらの3つの例はあくまでよくある企業のケースなので、最終的には企業の財務諸表でしっかりと中身を見て判断する必要があります。

 

 

専業投資家ケロ
まだまだたくさんの分析指標があるよ!興味があれば一緒に見ていってね‼

投資先企業の安全性を調べる財務指標!

1.「流動比率」とは?

2.「当座比率」とは?

3.「現預金月商倍率」とは?

4.「自己資本比率」とは?

5.「財務レバレッジ」とは?

6.「固定比率」とは?

7.「固定長期適合率」とは?

8.「有利子負債月商倍率」とは?

9.「ICR(インタレストカバレッジレシオ)」とは?

10.「売上債権回転期間」とは?

投資初心者ペンペン
無理な企業経営をしていないかを判断するための指標だな‼

株価の割高・割安を判断する指標!

1.企業が稼ぐ各利益の特長

2.「PER(株価収益率)」とは?

3.「PBR(株価純資産倍率)」とは?

4.「PCFR(株価キャッシュフロー倍率)」とは?

投資初心者ペンペン
株価の買われ過ぎ、売られ過ぎを利益や資産の面から判断する指標だ‼「PER」は有名だな、俺でも知ってるぞ。

企業が利益を稼ぐ効率性を調べる指標!

1.「ROE(自己資本利益率)」とは?

2.「ROA(純資産利益率)」とは?

3.「総資産回転率」とは?

4.「在庫回転期間」とは?

投資初心者ペンペン
企業の資本などをいかに効率的に使って、利益を稼ぎ出しているかを判断する指標だ‼

 

専業投資家ケロ
これらの指標で「安全性」、「割安感」、「成長度」の3つの視点から企業を分析することが大切だよ‼

 

 

Sponsored Link

  • この記事を書いた人

nico

-会社分析

Copyright© 投資ダイヤル , 2019 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.