目次
この記事ではインドに投資するにあたり「インド投資の見通し」や「インドの今後の成長は?」を解説します。
アツギリ
Chii
インドは今後も急成長が続く
今後もインドの成長が続く理由を解説します。正直、かなり見通しが明るいです。
世界2位の13億人に成長!まだ伸びる!
2025年には中国を抜く
インドの人口の増加が止まりません。
- インドの人口 → 世界2位の13億人(世界の18%)
- 2025年には中国14億人を超えて世界1位の人口になる予想
今後もインド人口は増え続けます。
人口が増えると、消費も増え経済の発展に繋がります。
生産年齢人口は50%超え
インドは生産年齢人口(15~64歳)が多く経済が活発な状態です。
生産年齢人口が多い状態を「人口ボーナス期」と言い、今後も続く予想です。
アツギリ
- 人口ボーナス期=生産年齢人口が増えている状態のこと
- 「生産活動が活発 → 経済成長が加速 → 賃金上昇 → 消費拡大」と好循環
- 消費の増加で企業業績が好調になり、株価も上がりやすい状態
各国の生産年齢人口の割合は下記です。(2020年時点)
2020年 | 2030年予想 | 2040年予想 | |
---|---|---|---|
インド | 67% | 68% | 70% |
中国 | 70% | 67% | 62% |
日本 | 60% | 57% | 55% |
2020年時点では中国の方が生産年齢人口は高いですが、今後は2030年にインドが追い越して2040年では更に増える見通しです。
GDP成長率は7%超えで急成長
アツギリ
インドの実質GDP成長率は驚異の7%超えです。
各国と比べて、かなり高い水準です。
2017年 | 2018年 | 2019年 | |
---|---|---|---|
インド | 7.2% | 7.1% | 7.3% |
中国 | 6.8% | 6.6% | 6.3% |
米国 | 2.2% | 2.9% | 1.8% |
日本 | 1.9% | 0.8% | 1.0% |
中国もアメリカも成長期待の高い国ですが、インドはダントツです。今後は成長が更に加速する予想です。
日本に関しては2018年は0.8%とインドの9分の1の成長率です。
人口ボーナス期で生産年齢人口の伸びが高く、それがGDP成長率に反映されてることが分かりますね。
Chii
【経済産業省】世界経済の動向の記事を参考
モディノミクス
モディ首相が開始したモディノミクスでインド経済は大きく進化してます。
アツギリ
5年で100兆ルピーのインフラ投資
モディ政権は「道路・空港・地下鉄などに今後、5年間で100兆ルピーのインフラ整備を行う」と宣言してます。
100兆ルピーとは日本円で「約140兆円」です。
具体的な内容は下記です。
- 道路整備で交通渋滞の改善
- 3500㎞の鉄道や高速道路など輸送インフラ
- 銀行起点でビジネス環境を整備
- 水道、ガス、電力のインフラ整備
他にも通信拡大の項目も含まれており、かなり期待できます。
インフラ整備が整った後、インドの成長余地はかなり大きい見通しです。
Chii
Make in India
Make in Indiaとは、インドを世界の製造業の拠点にするを目指してます。
上記の大規模インフラ整備を行う理由の1つはコレです。
インド国内の製造業を発展させて、国の成長に繋げる作戦です。
税率の引き下げ
法人税率の引き下げ効果もインド経済に効果大です。
- 既存企業:「30% → 22%」に引き下げ
- 新規企業:「25% → 15%」に引き下げ
企業の税金負担が減り、次の成長に向けた投資が可能です。
Chii
海外からの投資の規制緩和
アツギリ
インドは海外からの投資に対してクローズドなスタンスで、インドへの投資はハードルが高い状況でした。
モディノミクスが始まって海外からの投資額は急増しており、最近では米国IT企業の大型投資が目立ちます。
主な投資企業と投資額は下記です。
- Amazon → 10兆ドル
- FaceBook → 57億ドル
- Google → 100億ドル
中でもGoogleは「100億ドル=1兆円」の規模とダントツです。
Chii
IT大国インド
インドの成長を牽引する理由は「インド=IT大国」です。
ちなみにスマホ普及率は世界2位とインドのIT技術はかなり進んでます。
インド人は数学と英語に強い
インドの人は数学と英語に強いです。
- 数学 → IT系の仕事に強い
- 英語 → 海外の仕事を受注
日本人の大半が英語を離せないのとは違い、インド人の多くが英語を話せます。
時差12時間がベスト
IT大国と言えば他にもアメリカがあり、実はインドとアメリカは仕事を受注しあう関係です。
インドとアメリカは距離がかなり離れているので、12時間の時差があります。
アツギリ
インドとアメリカで仕事を受注しあう流れは下記のイメージです。
- アメリカ:夕方6時にインドに仕事を依頼(インドは朝8時)
- インド:朝に届いた仕事を日中に終わらせ夕方の勤務終了前に米国へ送る
12時間の時差が24時間稼働を可能にしています。
他にもインドはアメリカよりも安く仕事を依頼できるため、今後もアメリカ国内の仕事がインドに流れ出るのは加速しそうです。
Chii
インドに投資するリスク
得られる情報が少ない
インドの経済や株式に関する情報を得にくいハードルがあります。
米国株は専門サイトや有名サイトが多くあり、わりと情報を得やすいです。
今後の景気変化や株式市場の動向の見通しが立てにくい点がインド投資のデメリットですね。
アツギリ
誰もが参加できる、良い投資先として有名になった時点でチャンスでは無くなります。
成長鈍化は最大のリスク
新興国の株式は価格の変動幅が大きいです。
今は爆発的な成長が続くインドですが、今後も成長が続くとは限りません。
成長が鈍化するなどで見通しが悪くなると株価下落に繋がります。
2014年は20000ポイントだった株価が2021年では50000ポイントを突破し、なんと2.5倍です。
大きく上昇した株価の反動は大きくなりがちなので注意が必要です。
原油価格
経済の発展に原油が欠かせません。
インドは原油の80%を輸入に頼っており、もし原油価格が高騰すると経済発展の妨げになります。
原油価格は中長期的に低迷中で、今度もWTI価格が上昇する見通しは無いので特に気にする必要は無いかもしれません。
まとめ
インドに投資すべき理由のまとめでした。
インド経済の成長は今後も続きそうです。
人口増加、経済発展が続くからこそインド株もまだまだ上値の余地があります。
投資リスクを抑えるためにドルコスト均等法で毎月の積立投資がオススメです。
アツギリ