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PEGレシオとは?PERの欠点を補う割安分析!使い方・平均は?

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今回記事では「PEGレシオ」について解説します。

株価の割高・割安を分析する指標に「PER(株価収益率)」があります。

あまり聞きなれないPEGレシオですが、実はPER(株価収益率)の欠点を補って株価分析が行える非常に有効な指標ということをご存知ですか?

「PEGレシオ」とは?

「PEGレシオ」とは?株価の割高・割安を判断する指標です。

PERは現時点での「企業利益」と「株価」を比較して、株価が割安か割高かを判断する指標です。

PEGレシオは、PERの要素に「企業の成長力」を加えた計算式のため、先見性のある株価指標と言われています。

「Price Earnings Growth Ratio」を略して、PEGです。

「G=Growth」ということもあり、成長株投資にピッタリの指標です。

「PEGレシオ」の計算式は?

こちらではPEGレシオの計算方法を紹介します。

PEGレシオは「PEGレシオ = PER ÷ 利益成長率」の計算式で、計算することが出来ます。

「PEGレシオの計算式」の画像

PEGレシオの計算式で使う利益成長率は「EPS(=1株当たり利益)」の値を使うことがおススメです!

今期EPSと来季EPSからEPSの伸び率(%)を計算して、計算式の利益成長率に使いましょう。

PEGレシオの計算式を見て分かることは今までは「PER50倍だから割高」と判断していた銘柄でも、PEGレシオで計算すると「実は割安で、成長性も◎」の超お宝銘柄を発見できるかもしれないということです。

利益成長率は営業利益成長率、経常利益成長率を使ってもOKです。

ですが個人的にはEPS(1株当たり利益)を使って計算するPEGレシオが最も正確であり、計算もしやすいと考えています。

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なぜ「PEGレシオ」を使うのか?

記事の冒頭でもお伝えした「PER(株価収益率)よりもPEGレシオがオススメな理由」を紹介します。

PERは計算式を見れば分かるように「現在の株価の割安感・割高感」を分析する指標です。

【PERの計算式】

PER = 株価 ÷ EPS(1株当たり利益)

※EPS(1株当たり利益)は直近の決算発表の値で計算。

そのためPER(株価収益率)では現在の株価を評価することは出来ますが、1年後・2年後の業績成長を予想した株価分析を行うことが出来ないという欠点があります。

ですが株価は数年後の業績を先に織り込む性質があるので、現在の株価評価(=PER)より数年後の株価評価(=PEGレシオ)の方が重要です。

PEGレシオでは「企業の成長が続けば、今の株価水準はどれくらいの評価か?」といった分析が出来ます。

これがPEGレシオの強みであり、PERよりもPEGレシオがオススメな理由です。

「PEGレシオ」の平均・目安は?

PEGレシオの平均・目安となる値はこちらです。

PEGレシオ 株価評価
2倍以上 割高
1~2倍 適切
1倍以下 割安

PEGレシオの基準は「1~2倍」です。

株価評価はPEGレシオが1~2倍だと適正、2倍を超えると割高、1倍を下回ると割安と判断します。

PEGレシオを使った株価分析!

では実際にPEGレシオの計算式を使って、株価分析を行います。

今回は「急成長の高PER銘柄」で計算します。

一般的にPERは15倍を超えると割高と判断されます。

ですが急成長する企業のPERは30倍、50倍を大きく超える銘柄が多いです。

割高水準の15倍を大きく超えても株価が上昇し続ける理由がPEGレシオから分かります。

【PER50倍企業のPEGレシオ比較】

「PER50倍」の企業と各増益率でPEGレシオを計算しました。

PER 利益成長率 PEGレシオ
50倍 30% 1.67
50倍 50% 1
50倍 80% 0.625
50倍 100% 0.5

「PER50倍」はかなり割高と判断される株価水準ですが、利益成長率が50%の企業だとPEGレシオはなんと「1倍」です。

PEGレシオの適正水準は「1~2倍」なので、その下限で割安と評価されても良い水準です。

【PER100倍企業のPEGレシオ比較】

「PER100倍」の企業と各増益率でPEGレシオを計算しました。

PER 利益成長率 PEGレシオ
100倍 30% 3.3
100倍 50% 2
100倍 80% 1.25
100倍 100% 1

「PER100倍」は超割高で投資対象としては「危険」と判断されます。

ですがこの企業の利益成長率が80%で急成長する企業だとすると、PEGレシオは「1.25倍」になります。

これはPEGレシオの適正水準なので、株価の割高感は無いと判断できます。

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「PEGレシオ」の使い方は?

次にPEGレシオの使い方を解説します。

PEGレシオはPERの欠点・デメリットを補った指標であるため使い方をマスターすれば株価分析の精度UPに繋がります。

中でも特に成長株企業の株価分析はPERではなく、PEGレシオで行うべきです。

【使い方⓵】投資する時間軸に合わせて分析

どれくらいの投資期間を想定しているかで、PEGレシオの計算期間が違います。

投資期間が「1年間」のケースはPEGレシオの計算期間は、過去3年程度で良いでしょう。

ですが投資期間が「3年間」を超える想定なら、少なくとも過去5年間以上の利益成長率からPEGレシオの変化を計算した方が良いです。

これまでの成長率の推移と今後の成長持続性を比較することで、より精度の高い投資を行うことが出来ます。

【使い方⓶】様々な指標を併用

PEGレシオのみで株価を分析するのではなく、色んな指標を使って合わせ技で株価を分析しましょう。

PERとPEGレシオは「企業の収益性」から株価を判断する指標です。

そのためこれらの指標を使って「利益率」「資本効率性」「投資先安全性」「在庫負担」など幅広く分析するようにしましょう。

指標 分かること
営業利益率 売上高に対する利益率
ROA/ROE どれだけ利益を効率的に稼ぐか
財務レバレッジ 総資本に対する借金比率
在庫回転率 在庫の「仕入→販売」までの期間

PEGレシオの欠点・デメリットは?

PEGレシオはPERの欠点・デメリットを補う魅力的な指標ですが、PEGレシオのデメリットを紹介します。

【PEGレシオの欠点・デメリット⓵】減益企業は計算NG

PEGレシオの欠点・デメリットの1つ目は、PEGレシオは「減益」の企業に使うことは出来ないといった点です。

計算式からも分かるように「PEGレシオ=PER÷利益成長率」なので、利益成長率がプラスの値(増益)でなければなりません。

そのため全ての企業に当てはめて使うことが出来ない点はPEGレシオの欠点・デメリットです。

【 PEGレシオデメリット⓶】増収予想値で分析

PEGレシオの欠点・デメリットの2つ目は、PEGレシオは実測値ではなく業績予想の値を使うことです。

アナリストの業績予想が変更されれば、PEGレシオから計算した値も同様に変化します。

増益予想の企業が万が一、減益等の下方修正を行えば成長を加味した予測が崩れてしまい株価が大きく売られるケースが考えられます。

ほとんどの指標が予測値で計算されたものなので、これに関しては仕方がありませんが業績予想の値が変わるケースもあると頭の中に入れておきましょう。

まとめ

以上、「PEGレシオとは?PERの欠点を補う割安分析!使い方・平均は?」でした。

企業の財務分析を更に詳しく行いたい方はコチラの書籍がおススメです。

PEGレシオはPER割高銘柄でも、将来的な成長率を予測して計算する先見性のある株価指標です。

そのためPERの欠点・デメリットである「PER=現在の株価評価」と言う点をカバーすることが出来ます。

一見、PERから見ればバブルのような株価水準でもPEGレシオで正しく分析すれば株価はまだまだお買い得水準であるケースが考えられます。

PEGレシオを上手く使えば、株価が割高のように見えても実はまだお買い得の株価水準のお宝株を結構見つけることが出来ます。

先見性のある指標としてPEGレシオを使ってみてはいかがでしょうか?

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  • この記事を書いた人

nico

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