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こちらの記事は「【出来高急増は買いが正解?】株価の初動を出来高分析で見極める方法」のテーマで紹介します。
特に「株価急騰のサインで値動きの初動で購入したのに、ダマしに合って利益に繋がらない」といったケースが多い方におススメの記事です。
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出来高分析の重要性は?
チャートから株価の先行きを分析するために、最重要テクニカル指標は「出来高」です。(筆者の考え)
テクニカル指標にはMACD、RSI、モメンタムなど様々ありますが、株価の現状分析は可能でも値動きの先読みは出来ません
ですが「出来高」の急増シグナルで株価分析を行えば、値動きの先読み・裏付けを行い将来の株価予測が可能です。
簡単にいうと「出来高の急増=株価の先高感」なので、出来高増減と値動きの規則性から分析すればダマしの値動きを回避できます。
出来高急増のサインを確認して、値動きの初動で株を購入して値上がり益が狙うといった手法です。
出来高分析の有効性とは?
出来高で株価の予測を行うと「値動きのダマシ」に引っ掛かる可能性が低くなります。
わたしが株価分析に出来高を取り入れる前の投資成績は散々で、、、
「株価が上がりそうだなぁ」と思っても、いざ株を購入すると株価は下落。
もしくは「株価は天井みたいだから利益確定だ!」と判断し、株を売却すると株価は更に上昇して2倍、3倍にまで上昇したりと。
ですが出来高分析を開始で株価のダマシに引っ掛かることが格段に少なくなり、投資結果が上向き始めました。
「出来高分析」の使い方は?
「出来高分析の使い方」を解説します。
2018年5月末時点の「8698 マネックス証券」の日足チャートです。
赤矢印のポイントに注目です!
前日に流れた「マネックス証券がコインチェックと業務提携で仮想通貨事業に参入する」のニュースで翌日に株価が出来高急増を伴って株価が急騰しました。
「企業のニュース発表→株価の急騰」は、毎日のようにいずれかの銘柄で確認出来る値動きです。
ですが銘柄のほとんどは1日2日は株価が急上昇するも、その後は値動きが続かず株価が反転下落するケースが多いです。
「マネックス」のように株価の急上昇するかの判断に有効な指標が「出来高分析」です。
「出来高の急増」は株価の初動買いのサイン!
株価急騰と共に出来高が急増していれば「株価を初動で購入するサイン」と判断できます。
「出来高増加=売買する投資家増加」です。
元々、1日の取引量の多い銘柄の出来高がこのレベルで急増する理由はプロの機関投資家などの巨額資金が入っていると予測できます。
資金量の多い投資家の買い注文は1日では完結せず、数日間に分けれて買い注文が出されます。
「出来高の急増=大口投資家の参入」と判断し、株価急騰の初動で買い注文を入れればその後の株価の上昇継続の値動きに上手く乗れるというわけです。
【出来高分析のポイント】
≪株を初動で買うサイン≫
好材料×出来高大幅増加=株価の長期的な先高期待
≪株を初動で買ってはいけないサイン≫
好材料×出来高微増=ダマしの値動きの可能性あり
出来高の使い方
出来高分析で「株価の値動きの初動を分析する方法」を紹介します。
「出来高急増」は株価の先高感なので、「株価の力強さ」が分かります。
正しい出来高分析の方法を2つに分けて紹介します。
「出来高の増減率」から株価の初動を分析!
「出来高分析」は過去の出来高の推移に対して、出来高急増後の増加率を計算して値動きを分析します。
出来高分析は「増加量」では無く、「増加率」が重要です。
株価上昇前の出来高 | 株価上昇後の出来高 | 変化率 | |
---|---|---|---|
銘柄A | 10,000 | 1,500,000 | 15倍増 |
銘柄B | 1,000,000 | 3,000,000 | 3倍増 |
こちらの例では銘柄Aが変化率15倍、銘柄Bが変化率3倍です。
銘柄Bは出来高の増加率が銘柄Bより多いですが「変化率」では負けています。
銘柄Aは出来高「1,400,000増」で増加量は負けてますが、変化率は「15倍」と圧勝です。
出来高分析で初動買いを行う時は銘柄Aのように、出来高の変化率が大きな銘柄を選ぶようにしましょう。
株価の上昇・下落と出来高の連動が重要?
出来高分析では株価の上昇・下落と出来高の増加・減少が連動している必要があります。
≪正しい株価上昇の値動き≫
⓵株価の上昇シグナル
⓶株価の下落シグナル
【例1】上昇トレンドでの正しい出来高シグナル
株価上昇日×出来高増加、株価下落日×出来高減少
→株価の上昇日に出来高が増加し、下落日に出来高が減少しているケースは「株価上昇の勢い>株価下落の勢い」と判断出来るので、このシグナルが継続的に出る間は上昇トレンドが継続する可能性が高いと判断出来ます。
【例2】上昇トレンドがダマしになる出来高シグナル
株価上昇日×出来高小幅増加、株価下落日×出来高増加(上昇日と同等量)
→一時的には株価が上昇するが、長い上昇トレンドに発展する可能性は低くその後は下落に転じ、ダマしの値動きになるケースが多いです。
「株価上昇の勢い<株価下落の勢い」と判断出来ます。
株価の上昇日より下落日の方が出来高が多いと投資家の買い需要よりも売り需要の方が多いと判断できます。
株価の値上がり益で利益を狙う投資家は「陽線+出来高増加」が確認できる期間は保有を継続し、「陰線+出来高減少」のサインで買い増しを行います。
そして利益確定で株を手放すタイミングは「陰線+出来高増加」のサインを確認してからです。
「買い需要<売り需要」が確認出来るサインです。
株価と出来高の変動率を比較する!
出来高分析では「値動きの変動率」と「出来高の増減率」は連動して無ければなりません。
「株価大幅上昇=出来高急増」、「株価小幅上昇=出来高=減少」と株価と出来高の変化が連動する必要があります。
反対に「株価の上昇値幅は小さいのに、出来高は平均以上に多い」というケースは要注意です。
売買量は多いのに株価が大きく上昇しないのは、「大きな売り需要(株価下落要因)」が潜む可能性が考えられます。
売買の需給関係が反転し、値動きがいつ下落トレンドに転換してもおかしくない状況です。
まとめ
以上、「【出来高急増は買いが正解?】株価の初動を出来高分析で見極める方法」の解説でした。
出来高はほぼ全ての証券会社のチャートで使えますが有効的に使えていない方が多くおられるように思えます。
出来高分析はダマしに合うことが少ないテクニカル指標なので、株式投資の結果に満足いかない方は出来高分析を行うと良いでしょう。
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